なごやの農業の特徴

名古屋市内は市街地が多く、農業とは馴染みが薄いと思われるかもしれません。
しかし、市内には生産緑地を含めた多くの農地が散在しており、様々な農作物が生産されています。

特徴 01 地域ごとの特色!

16区にまたがる名古屋市では、農業に関しても、歴史、栽培環境、消費者ニーズなど、地域ごとに特色があります
名古屋市全体でみると、生産が多い農作物はトマト、タマネギ、キャベツですが、他にもニンジン、ダイコン、ブドウ、花など種類は多様で生産量の傾向は地域で異なります

地域で育まれてきた農作物の中には、いわゆる特産のイメージをもつものもあります。

名古屋市で生産されている野菜のマップ

特産をご紹介

例えばと書かれた吹き出し
  • 中川区の水耕ミツバ、水耕ネギの画像
    中川区の
    水耕ミツバ、水耕ネギ
  • 中川区の水耕ミツバ、水耕ネギの画像
    天白区の
    くりあじかぼちゃ
  • 中川区の水耕ミツバ、水耕ネギの画像
    緑区の
    ブロッコリー
  • 中川区の水耕ミツバ、水耕ネギの画像
    守山区や緑区の
    ぶどう
特産について

特徴 02 南西部では稲作!

名古屋市内南西部の農業振興地域では稲作が盛んであり、特に港区の南陽地区には300ヘクタールを超える水田が広がっています。
南陽地区ではブランド化されたお米の生産のほか、体験水田の取組や田んぼアートの制作が実施されており、稲作に触れて学ぶ場所にもなっています。

稲作の様子を写した画像

名古屋市のブランド米

南陽地区では名古屋市のブランド米「陽娘(ひなたむすめ)」が生産されています。
減農薬、減化学肥料で栽培されたお米で、学校給食にも提供されています。
これはブランド農産物育成事業でブランド化された一例で、他の農作物でもブランド化により付加価値を高める取組が行われています。

名古屋市のブランド米「陽娘(ひなたむすめ)」の画像

特徴 03 生産と消費の距離が近い!

生産される場所と消費される場所が近いことも名古屋市の農業の特徴のひとつです。
名古屋市産の農作物は、主に農業者が直接販売する朝市・青空市や、採りたての農産物を持ち込む農協の直売所で販売されています。
どちらも生産地から近いため、提供される農作物はとても新鮮であることに加えて、生産者の顔が見えるという安心感があります。

稲作の様子を写した画像
農産物直売所のご紹介

こうした特徴のある名古屋市の農業は、いわゆる都市農業にあたります。
身近なところに息づいている都市の中のにぜひ目を向けてみてください。

都市農業って?

都市農業振興基本法によって、都市農業とは「市街地及びその周辺の地域において行われる農業」と定義されています。
都市農業の特徴としては、農地がまとまっていないため、個々の経営面積が小さい傾向にあります。
しかし、消費地との距離が近いため、新鮮な農産物を供給しやすいという利点があり、また、運搬距離が短いため、環境負荷の軽減の効果も期待されます。
さらに、都市農業は農作物の供給以外にも多様な役割を果たします。

都市農業の役割のイラスト図