生産者の紹介

この方にインタビュー

生産者である、小塚 誠也さんの写真
こづか せいや

小塚 誠也さん

グリーンファクトリーコヅカ/小塚農園(名古屋市中川区)

生産しているもの

水耕栽培のみつばやレタスその他の葉物系

農業を始めたきっかけは?

親子代々というのが一番のきっかけになりますね。自然に触れたり、食べることが大好きということも相まって、農業をはじめようと思いました。

生産しているものの特徴や魅力は?

収穫したてのレタス

うちで生産しているレタスそれぞれの特徴を簡単に紹介します。「バイオレットリーフ」は名前の通り、葉の色が紫がかっているのが特徴です。「チュチュレタス」は、ボリューム感もあって苦みも少なくサンドウィッチ等によく使われることが多いですね。「マイルドリーフ」は揚げ物などの惣菜の下に敷いてあることが多くて、ふわふわした食感で甘みの強さが特徴的で元祖のレタスだと思います。他には、シーザーサラダなどでよく使われる食感がとてもシャキシャキしている「フリルレタス」も栽培しており、レタスの種類は今後もどんどん開発して増やしていけたらと思っています。あと、うちの農園の作業面での特徴として「調整」をしっかりしている自信があります。収穫したての小さな葉や汚れがあるレタスの見た目を綺麗にする作業を「調整」といいます。市場やスーパー等にそのまま並べられるくらい、見栄えを意識して綺麗で魅力的な状態に「調整」しています。ちなみに、うちは直接スーパーにも出しますが市場への出荷がメインとなっています。

一日のスケジュールまたは年間スケジュールを教えてください

レタスを収穫する小塚さん

一日のスケジュールでいくと、まず、朝早く起きて農園には5時ごろ到着してレタスの収穫から始めます。収穫した後には、汚れや余分な葉を取り除く「調整」を丁寧に行います。「調整」後には、レタスを機械で袋詰めして、それらをさらに箱詰めして出荷の準備を行います。これが一連の流れです。レタスの作業に関しては、午前中に終えていますね。そのあと午後からみつばの準備を行います。前日に収穫を終えていたものをレタスと同じように「調整」からスタートし、袋詰めをして出荷準備を終えます。年間スケジュールでいうと、みつばとレタスに関しては同じようにコンスタントに栽培を行いますのでほぼ変動がないです。土耕栽培をしているナスやハクサイなどは時期が限られているので、苗の植えつけから収穫まで冬に動いています。

農業に携わってよかった点はどんなことですか

自然に触れあえることが自分にとっては嬉しいですね。あとは、うちで生産している作物に関する知識がたくさんついたので良かったと思います。もうひとつ、農業をしていて体力はものすごくつきましたね。農業は体力勝負なことばかりで、夏でも冬でも関係なくハードなので自然と体も強くなっている気がします。

名古屋市の農業は将来どうなってほしいですか

名古屋市の農業について語る小塚さん

そうですね、今不安に思っているのは施設でやっているのでどうしても資材費や温室を温める設備などの維持費がかかってしまうことです。あとは、名古屋市に限った話ではないんですが、台風等の自然災害がきたら窓ガラスが割れてしまって修理に費用や時間がかかってしまい対処が大変になるのも気が気じゃないですね。名古屋市の将来の農業はそういった費用面での不安が少なくなり維持がしやすくなっていると嬉しいなと思います。

将来の農業者へ一言

農業を実際にやると、休みもないしお金もなかなか入らないと大変なことが多いんですが、同じ作業を行っていくうえでちょっとずつ新たな発見が見えてくるので、それを動機にしてもらえればいいなと思います。あとは、お客さんに美味しかったよと喜んでもらえる声が直に聞けるときもあるので、それを励みに農業者として頑張ってください!!

農園の様子
マイルドリーフ
バイオレットリーフ